時間帯を選ぶ
トレードにおいて、エントリーのタイミングは非常に重要です。
タイミングを誤ると、想定外の値動きに巻き込まれてしまう可能性があります。相場は1日の中でも大きく変動することがあり、その変動が予測できるかどうかが成功のカギを握っています。そのため、事前に相場が動きやすい時間帯や経済指標の発表スケジュールをしっかり把握しておくことが、安定したトレードに繋がります。
特に、経済指標はトレードに大きな影響を与えることが多いです。
例えば、各国の雇用統計や金利政策の発表、国内総生産（GDP）の数値、消費者物価指数（CPI）などは、発表直後に大きな相場の変動を引き起こす可能性があります。これらの発表内容によって市場の心理が大きく左右され、レートが予期せぬ方向に進むことも少なくありません。そのため、発表のタイミングに合わせて適切なポジションを取ることが大切です。
ファンダメンタル分析を活用することで、相場の大きな流れを把握することができます。
ファンダメンタル分析とは、経済状況や政治情勢、企業の業績など、基本的な経済の基盤をもとに市場を分析する手法です。この手法を用いることで、長期的なトレンドを見極め、急激な値動きに惑わされずに落ち着いたトレードが可能になります。
一方で、バイナリーオプションのような短期的なトレードを行う際にも、ファンダメンタル分析を無視してはいけません。
たとえ短い時間での取引であっても、重要な経済指標が発表された直後は、通常の相場とは異なる激しい変動が起こることがあります。このようなリスクを回避するためにも、しっかりと経済指標の発表スケジュールを確認し、トレードの計画を立てることが必要です。
また、ファンダメンタル分析だけでなく、テクニカル分析も組み合わせることで、より精度の高いエントリーとエグジットのタイミングを見極めることができます。テクニカル分析は、過去のチャートや取引データをもとに、将来の値動きを予測する手法です。これら2つの分析手法を併用することで、トレードにおけるリスクを最小限に抑え、安定した利益を目指すことが可能になります。
最終的には、相場の変動を予測することは難しいため、慎重な判断が求められます。適切なリスク管理と情報収集を怠らず、冷静なトレードを心がけましょう。ファンダメンタル分析に基づく計画的なトレードで、市場の不安定な動きに惑わされることなく、着実に成果を出すことが大切です。
相場が変動することが多い時間帯を知っておきましょう。
●マーケットがオープンする前後30分～1時間。
●節目となる時間（22時00分とか、00分の前後）。
●東京仲値（9時55分に仲値という金融機関が為替取引を行なう時の目安となるレートが決まります。9時から仲値（9時55分）まではドル円の黄金時間帯といえます。この時間帯は、日本円が最も活発でボラティリティも大きくなりやすい時間帯なので、売買チャンスになりやすいのが特徴です。）
●ロンドンフィキシング（24時のロンドンフィキシングまで値動きがある時間帯で、値幅も大きくトレンドも発生しやすいです。0時を境に値動きが穏やかになりますが、24時半のロンドン市場終了まで継続する場合も多いです。夏時間は24時、冬時間は午前1時）
※ロンドン市場の16時（夏時間15時）＝日本時間の25時（夏時間24時）のフィキシング（値決め）のことをいいます。これは、金（Gold）のスポット価格を決定することを意味し、この時間帯は、外国為替市場では有価証券の決済に絡んだオーダーが多いと言われます。ロンドン市場は、金などの貴金属の現物取引において、世界でも重要な位置を占める市場であり、ここで決定される金価格は世界的な金の価格指標となります。また、金はドル建てで取引されており、ロンドン・フィキシングによって、ドル資金の需給関係にも影響を与えることから、この時間帯に為替相場が大きく動くことがあります。
例（夏時間）
東京株式市場開場 9:00
東京仲値 9:55～10:00
東京株式市場終了 15:00
フランス株式市場開場 16：00
英・独株式市場開場 16:30
NY勢参入 21:00
NY株式市場開場 22:00
ロンドンフィキシング 24:00
ロンドン株式市場終了 24:30
なお、26:00はNY市場のお昼休みにあたるため、NY勢は、お昼になる頃から薄商い気味になることが多いです。
また、NY市場終了前の4時頃から終了時間の5時まで値動きがある場合があります。
冬時間は11月の第1日曜日午前2時から3月の第2日曜日午前2時。
上記時間より１時間後ろにズレます。
本日の経済指標
金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー